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前回との関連も少しあるので、今日は化学物質の語源をひとつ紹介しましょう。
中学や高校で元素記号を勉強したことがある人が多いかと思われますが、その中には神話に由来を持つものが数多くあります。 その中の一つが、核融合や核分裂と言ったキーワードでおなじみの『ウラニウム(uranium)』です。ウラニウムの語源は天空をつかさどるティタン神族、ウラノス(Uranos)に由来しています。 ウラノスはギリシア神話で最も初期に世界を支配していた神でした。 自らの産みの親であった大地の神ガイアと交わり、多くのティタン神族を生み出していきました。 が、あるとき、ガイアはキュクロプス(サイクロプスとも)たちとヘカトンケイルたちを生み出しました。これらは神というよりは怪物に近い存在であり、どちらも奇怪な姿をした巨人だったのです。 父ウラノスは彼らを忌み嫌い、ガイアが止めるのも聞かずに大地の奥にムリヤリ押し込めようとしました。 このことが原因で、ガイアはウラノスを忌み嫌うようになり、自らの末子であったクロノスに命じてウラノスを倒させました。これが原因で、今まで交わっていた天空と大地が、今は決して交わることなく離れるようになったとされています。 このウラノスがなぜ元素の一つの由来になっているのかは不明ですが、核融合という大きな力は天空になぞらえることができるからなのかもしれません。
by ukai7745
| 2005-08-05 21:17
| ギリシア神話と語源
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