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○獅子座
・ギリシア名:Leo(獅子宮) ・英語名:the Lion(獅子座) 獅子座のモデルとなったのは、その名前の通り一匹のライオンでありました。 ですが、このライオンは普通のライオンではありませんでした。 父親に怪物・テュポーン、母親に半人半蛇の怪物エキドナを持つ凶暴なライオンで、『ネメアのライオン』と呼ばれていました(「ネメア」は谷の名前)。 テュポーンは、大神ゼウスにも戦いを挑み、一時オリンポス神族たちに恐怖を与えたほどの怪物。その怪物の血を引くネメアのライオンは非常に獰猛で、かつあらゆる剣も矢も通じない強靭な皮膚を持つと言われていました。 このネメアのライオンに挑む宿命を背負わされたのが、前回も紹介したヘラクレスでありました。 彼は実子殺しを償うために12の難業を制覇しなければならなかったのですが、その最初の難業がこのネメアのライオン退治であったと言われています。 ヘラクレスは、この剣も矢も通じない怪物を、自身の人間離れした腕で絞め殺してしまいました。これを見たヘラクレスの父親・ゼウスが、息子の力を讃える意味でライオンを天空へ打ち上げ、獅子座としたということです。 ゼウスにとってみれば、自分を脅威に落とし入れたテュポーンの息子を、自分の自慢の息子が退治してくれたことになります。 この朗報を聞いて、嬉しくてたまらなくなり、「つい」打ち上げてしまった…と言いなおしたほうが、人間味あふれるギリシア神話のエピソードにはしっくりくるかもしれませんね。
by ukai7745
| 2005-08-02 19:32
| ギリシア神話と天文
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